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長原87号墳./.古墳時代中期後葉 5世紀後葉./.復元した高さ約80cm
乗馬のための馬具をつけた馬形埴輪である。 手綱(たづな)・鞍(くら)・鞍の下につけられた泥よけの障泥(あおり)・ 足をかける輪鐙(わあぶみ)などを装着したようすがわかる。 日本の場合、馬の利用は古墳時代に大陸からの影響で始まり 、人や物資の輸送、軍事の面などで重要な役割を果たした。
- 馬形埴輪 1/2枚目 -
長原86号墳 / 古墳時代中期後葉 5世紀後葉./.現状の高さ35cm
部だけが復元できた埴輪である。馬の口にはf字形鏡板をつけた轡(くつわ)、手綱(たづな)をむすんだ引手、轡を固定するベルトである面繋(おもがい)が表現されている。f字形鏡板は銜(はみ:馬がくわえる金具)がはずれないように口の左右に当たる金具で、実物の例は金や銀のメッキで飾っている。このようにきらびやかな馬具をつけた飾り馬は、権威の象徴でもあったのであろう。
- 馬形埴輪 2/2枚目 -