大阪文化財研究所:はにわギャラリー

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家形埴輪

家形埴輪(重要文化財:文化庁所蔵)

高廻り1・2号墳

家形埴輪は1号墳で4個体以上が、2号墳で11個体以上が見つかった。 これらの埴輪からは当時の建物の構造を知る手がかりが得られる。 古墳に家形埴輪が置かれた意味については、葬られた人の魂が宿る場所とする説や、 多くの家形埴輪を整然と配列した例があることから、 生前に暮らした屋敷を再現したとする説などがある。
(手前・左:1号墳、奥・右:2号墳)

- 家形埴輪 1/9枚目 -


1号墳

家形埴輪(重要文化財:文化庁所蔵)

高廻り2号墳 / 古墳時代中期前葉 4世紀末葉./.高さ約45cm

切妻屋根の建物を表している。平側に開けられた長方形の孔は入口とみられる。 屋根には線刻による押縁(おしぶち)の表現があり、妻部分の屋根は上に折り曲げられて破風(はふ)を表わしている。

- 家形埴輪 2/9枚目 -


家形埴輪(重要文化財:文化庁所蔵)

高廻り2号墳

妻の壁と屋根を支える棟木部分を拡大したところ。 棟木は横断面が半円形で、端には半円形の線刻がある。 妻の壁には棟木を支える棟束(むなづか)の線刻がうっすらとみえ、 さらに棟木をうける斗束(ますづか:矢印部分)と呼ばれる木組らしき表現がある。 斗束は大陸の進んだ建築技術の影響を受けたものとする説がある。

- 家形埴輪 3/9枚目 -


家形埴輪(重要文化財:文化庁所蔵)

高廻り2号墳

妻の壁の内面を観察すると、この埴輪の作り方がよくわかる。 屋根と接する部分は、下部と違って乱雑に粘土を詰め込んだような状態である。 壁の下部と屋根を先に作り、その後、壁の上部は屋根と壁を接合する際に粘土を詰め込んで作っていったと考えられる。

- 家形埴輪 4/9枚目 -


家形埴輪A(重要文化財:文化庁所蔵)

高廻り1号墳 / 古墳時代中期前葉 5世紀前葉./.高さ約40cm

平側に入口がある切妻屋根の建物を表している。 屋根上部には線刻による網代(あじろ)と立体的な押縁(おしぶち)の表現があり、 妻側の屋根は上へ折り曲げて破風(はふ)を表している。また、壁には線刻で柱などが表現されている。

- 家形埴輪 5/9枚目 -


家形埴輪A(重要文化財:文化庁所蔵)

高廻り1号墳

妻の壁上部を拡大したところ。 棟木を支える棟束が線刻で表現されている。 棟束から斜め上に出た線は垂木を支える部材を表現しているのかもしれない。

- 家形埴輪 6/9枚目 -


家形埴輪B(重要文化財:文化庁所蔵)

高廻り1号墳./.古墳時代中期前葉 5世紀前半./.高さ約20cm

切妻屋根の建物で、四周の壁に窓がある開放的なつくりである。 他の家形埴輪に比べて特に小型であることが特徴で、通常の住居ではなく、 まつりに関係する建物である可能性も考えられる。

- 家形埴輪 7/9枚目 -


家形埴輪

長原85号墳(一ケ塚古墳)./.古墳時代中期前葉 5世紀初頭./.現状の高さ35cm

切妻屋根の高床式建物を模した埴輪と考えられる。 妻側に入口が設けられているが、窓はないため倉庫と考えられる。 屋根には押縁(おしぶち)の表現がある。壁に水平の線が一定間隔で描かれているのは板で組んだ壁を示しているのであろう。

- 家形埴輪 8/9枚目 -


家形埴輪B(重要文化財:文化庁所蔵)

長原85号墳(一ケ塚古墳)./.古墳時代中期前葉 5世紀初頭./.現状の高さ36cm

寄棟屋根の高床式建物を模した埴輪と考えられる。 壁廻りの多くは破損しているが、平側に入口が設けられていたものと考えられる。

- 家形埴輪 9/9枚目 -

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