大阪文化財研究所:はにわギャラリー

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船形埴輪

船形埴輪(重要文化財:文化庁所蔵)

高廻り1・2号墳

高廻り1・2号墳からはそれぞれ異るかたちの船形埴輪が出土した。 これらは当時の船の構造やその変化を考える上でも好材料である。 ともに外洋船と考えられ、古墳時代のダイナミックな国際交流を彷彿させる。(右:1号墳、左:2号墳)

- 船形埴輪 1/7枚目 -


1号墳

船形埴輪(重要文化財:文化庁所蔵)

高廻り2号墳 / 古墳時代中期前葉 4世紀末葉./.

この埴輪は、船底に丸太の刳りぬき材を、舷側(げんそく)に板材を用いた凖構造船を模したものと考えられる。 船首と船尾はワニが口を開いたように二股になっている。 船体中央部の両舷側には、櫓(ろ)または櫂(かい)を掛ける突起(ピボット)が4対みられることから、8人以上で操船する大型の船だったのであろう。

- 船形埴輪 2/7枚目 -


船形埴輪(重要文化財:文化庁所蔵)

高廻り2号墳

船首と船尾の正面には、盾形の板が取付けられている。 その表面に貼り付けられた粘土の帯は装飾であろうか。 八尾市久宝寺遺跡では、これとほぼ同じ形をした船の部材(木製)が出土しており、 二股構造の船が実在したことを証明している。

- 船形埴輪 3/7枚目 -


船形埴輪(重要文化財:文化庁所蔵)

高廻り2号墳

上から見たところ。船首と船尾の内部にはデッキがあり、 左右の舷側板の間には、支えの板が2枚ずつ取付けられている。 船底の中央には穴があけられており、これは埴輪の内部に溜まった雨水を排水するためのものと考えられる。 あるいは細い木の棒を差し込んで旗竿(はたざお)を表現した可能性もある。

- 船形埴輪 4/7枚目 -


船形埴輪(重要文化財:文化庁所蔵)

高廻り1号墳 / 古墳時代中期前葉 5世紀前葉./.全長約100cm

2号墳の船形埴輪と同様に準構造船を模したものとみられるが、 船首と船尾がゴンドラ状に大きく反り上っている点など、かたちは大きく異なる。 また、2本の脚が取付けられていることも2号墳のものと異なる点である。

- 船形埴輪 5/7枚目 -


船形埴輪(重要文化財:文化庁所蔵)

高廻り1号墳

正面からみたところ。2号墳例のような盾形の板はなく、 両舷側板を跨いでハート型の支え板が4枚取付けられている。 船首と船尾の内部にはデッキが取り付けられている。

- 船形埴輪 6/7枚目 -


船形埴輪(重要文化財:文化庁所蔵)

高廻り1号墳

舷側部分を横から見たところ。 両舷側に5対のピボット(櫓(ろ)または櫂(かい)を掛ける突起)が見られる。 10人以上で操船したようで、外洋航海にも耐える大型の船を模したものと考えられる。

- 船形埴輪 7/7枚目 -

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