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長原45号墳./.古墳時代中期前葉 5世紀前葉./.高さ69cm
冑(かぶと)から肩甲(かたよろい)・短甲・草摺(くさずり)を一体で作ったうえに 人の顔だけを表現した埴輪である。 冑は野球帽のようなかたちをした眉庇付冑(まびさしつきかぶと)を、 短甲は三角形の鉄板をつなげてつくられたものを模している。 人物埴輪は全身を表現したものが出現する前に、半身像で、このように顔だけを表現したものや、顔と手だけを表現したものが登場する。 人物埴輪として最古の部類に入るであろう。
- 武人埴輪 1/2枚目 -
長原150号 / 古墳時代中期中葉 5世紀中葉./.高さ43cm
冑(かぶと)・短甲・草摺を一体で作り、顔を貼付けている。 作り形には稚拙さが目立ち、頭部と胴部は球形に近い。 肩から目の位置にかけては朝顔形埴輪の頸部を転用した可能性がある。 45号墳例とともに人物埴輪の出現過程を知る上で好資料である。
- 武人埴輪 2/2枚目 -