大阪文化財研究所:陶磁器ギャラリー

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鼠志野大鉢(ねずみしのおおはち)

鼠志野大鉢(ねずみしのおおはち)

器高7.5cm 口径(26.8)〜29.0cm./.出土地点 中央区道修町1丁目

口縁部の残存部は少ないが、隅丸長方形の大鉢であろう。見込みから鍔状の口縁部が、緩やかに斜めにひらく器形であるが、見込みとの境の一部に段をもつのが特徴である。見込みにロクロ目状の渦巻をもつ。不定形な三日月形の窓を見込みに残して鉄化粧され、窓の部分には3匹の蟹が描かれる。鉄化粧された部分には、水草を掻き取り、口縁端部に2条の圏線の間に縞と列点をめぐらし、長石釉が全面施釉される。底部に付けられた3つの半環足は、使用による摩滅が著しい。見込みは、底部ともに5つの円錐ピン痕が残っている。大坂冬の陣(1614年)の焼土層から出土している。